Teaching is Learning ~教えることは、学ぶこと~

都内の大学で英語を教えています。日々のティーチングや研究についてつづります!

リサーチ再開による生活向上効果

思いのほか、研究が楽しくて、生活の充実を感じる。

今までの夏休みは、とにかく「休む」がメインだった。

コロナ禍が始まった2年前の夏は、父が亡くなって間もなく、しかもどこにも出かけようがなく、とりあえず母の家庭菜園を手伝いに行って夏野菜の収穫を楽しんでいた。その年に母校のPhDの募集があったのだが、結構落ち込んでいたので何も始める気力がなかった。

去年は、すべての大学がオンライン・オンデマンドクラスだったので、完全に疲れ果て、燃え尽き症候群状態だった。本当に、本物の休みが必要だった。本を読んだり映画を観たり、リラックスしていた。

そして今年の夏。対面授業はいろいろな面で楽だった。体力は使ったが。そして、若きリサーチャーや遅咲きリサーチャーとの交流でインスパイアされ、今になって少しずつ研究を進めている。

marikoashton.hatenablog.com

ラッキーなことに、M大学で英語コミュニケーション研究についての論文を募集していた。担当者に連絡したところ、すぐに返信をくれて、快く対応してくれた。

ということで、ただいま絶賛リサーチペーパー読みまくりである。

もちろん近所のMacカフェで作業。

PBLTに関するトピックだが、まだ論文を読んでいるだけなのに、多くの発見がある。そもそも、前学期に突然Project-based learningのクラスを行うことになったため、あらゆるサイトから情報をかき集めて何とか形にしたのだが、論文にはいろいろなアプローチが書いてあるし、さらにその効果もわかる。

なんとなくだが、他にも自分が変わったと感じることがある。常に読んだり、アイデアを考えているので脳が活性化されているのか、ダラーっとしたいと思わなくなった。(笑) もう一度Forest appをダウンロードしなおしてタイムマネジメントも始めている。

www.forestapp.cc

今日もたくさん木を植えた。(笑)

そして、レッスンしている時の感覚もなんとなく変わった

今日はオンラインでプライベートレッスンだったが、まず活舌が良くなった。(笑) なんでだろう?多分たくさん読んでいるから、チャンク、チャンクで話す感覚が戻ってきたのかもしれない。そして、強調するところが勝手に出てきたりして、メリハリのあるレッスンができたような気がする。

多読というのは本当にすごいのだ。

自分の経験から言って、英語力を伸ばすには、多読・多聴(映画やドラマを含む)、英語日記、シャドーウィング(最近はほとんどやらないけど・・・)、そして、早い時点で英語で考える癖をつけること。(これももうやろうと思わなくても英語モードに勝手に切り替わる。)このあたりがベストプラクティスではないかと思う。

特に、留学や海外勤務から帰国して、しばらくたつと英語力が衰えてくる時期が来ると思うのだが、それを避けるには、多読・多聴だと思う。帰国子女の上司が同じようなことを言っていたのを今思い出した。

そんなこんなで、いい感じでリサーチが生活に取り込めてきたのがとても心地いい。

ティーチングの事だけを考えることが多かったが、ティーチング+リサーチというのは意外に楽しいかもしれない。