大学の授業と研究を両立するためのタイムマネジメント
久しぶりの投稿である。後期の授業が始まったのと同時に、大学のジャーナルに論文を書く機会が与えられたので、そちらに向けて取り組んでいた。
本当に、時間との闘いだと思った。が、論文のエキスパートに出会い、多くの知恵を頂いた。
自分の生活の中に取り入れたのは4つ。
- 授業準備をまとめてやる
- メールは一日の終わりにチェックする
- リサーチの時間は一度に2時間以上のブロックを見つけて行う
- 論文は電車で読む
一つずつまとめていこうと思う。
1.授業の準備をまとめてやる
考えたこともなかった発想。
Before:
今10コマある授業は、
- 前の週に1クラスずつ準備(スライド、配布物など)
- 前日に内容を確認
- 授業の1時間前に大学に到着し、最終チェック
と、3ステップ取っていた。
After:
- 休日の半日ぐらいをとって、同じクラスの3,4週分ぐらいを一気に準備
- 授業1時間前にチェック
の2ステップで終わる。
休日に半日かけて数週間分を用意するのだが、そのうち前学期分の準備ができている状態になりこの時間もいらなくなるだろう。この「準備ができている状態」は気分的にとても楽になる。「いつでも来い!」状態だ。
そして、以前よりも完璧な準備ではなく、若干不安もあったのだが、いざやってみると、授業内でいくらでも修正したり、アレンジしたりが可能なことが分かった。
しかも、学生の反応をみながら臨機応変にやっていく力がつくような気がして、この方がティーチングは上達するのではないかと思った。
2.メールは1日の終わりにチェックする
Before:
メールは午前中の終わりと午後の終わり、はたまた気になることは夜にもチェックしていた。
After: 午後18時までメールを開かない。
こんなことは大学の先生として良いのだろうかと思ったのだが、全然大丈夫だとわかった。
あらかじめ学生や同僚に、メールはその時間帯にチェックします、と伝えておけば、みんなだんだん慣れてくる。しかも、メールはすぐに返さなくてもほとんどの人は困らない。(これは仕事にもよるのだろうが・・・)1日に1回と決めておけば24時間以内に返信することになるのだから、十分なのだ。
最初はとても違和感があって、ついメールボックスをクリックしそうになったが、それでも我慢して18時まで待ってから空けるようにしたら、処理が圧倒的に速くなった。長くても15分で済む。そして、仕事の依頼があれば、それは次の日の予定に組み込む、'Do it Tomorrow'精神が戻ってきた。Do it Tomorrowは何年か前に流行った仕事の仕方で、その時とてもやりやすさを感じた記憶がある。
3.リサーチは一度に2時間以上のブロックを見つけて行う
Before:
とにかく時間があれば、細切れ時間でもほかの論文を読んだりノートを取ったりしていた。
After:
休日の午前中はとにかくリサーチの時間として確保し、午後に大学の授業準備などに充てることにした。
これもエキスパートが実践していることを教えてもらってやってみたが、2時間以上時間があると確かに集中して研究が進んでいくと思った。
そして、リサーチの時間はほかのことは考えなくなり、さらに集中力が増したと思う。
4.論文は電車で読む
Before:
論文を読む時間がないなあと悩んでいた
After:
電車に乗ったらまず論文を読むことにした
この方法で1日に2本の論文を読むことが可能だとわかり、それをノルマにしている。論文の隅から隅まで読む必要はなく、要点だけを読めば可能なのだ。
こんな感じで、アドバイスをくれたポーランド人(!)のエキスパートに感謝。彼をRole modelとして今後もProductiveな生活を送っていきたい。