Dr. Willy A. Renandyaの講義に参加しました:Extensive Reading/Listening
今日は朝から関西Dr. Renandyaの多読指導者オンラインセミナーの招待講演に参加しました。
講演者は主にアジアで活躍される、Dr. Renandya, Nanyan Technological University, Singaporeです。
以前からお名前だけは知っていて、SNSでも活発に活動されているため、彼のFacebookのグループに所属しているような気がします。(最近Facebookはご無沙汰です・・・)
お題はThe Primacy of Extensive Reading and Listening in L2 Learningでした。
このセミナーでの大事なメッセージは、「多読・多聴が外国語をマスターするうえでおそらく一番重要」ということでした。
この考え方はSteve Krashenを初めてとして、Paul Nation他様々なエキスパートたちが口を酸っぱくして主張しています。
今回は新しく学ぶことはあまりありませんでしたが、関連付けてアイデアがわいてきました。
知識というのは面白いもので、むかーし読んだり学んだりしたことをもう一度このような形で繰り返すと、そのあとに学んだ知識と結合して何やら新しいアイデアが生まれてくるのです。
たまたま午後のオンラインレッスンの後に行った散歩中にAudibleで聴いた デイル・ドーテン著「仕事は楽しいかい?」に出てきた内容でも、同じようなことが述べられていました。
講義のポイント
Extensive Reading/Listeningとは
- 楽しく行う読書・リスニング
- 詳細ではなく全体の内容を把握するための読書・リスニング
- 勉強のためではない読書・リスニング
本・リスニングの内容は
- 人をひきつけ読まずにはいられない
- 読みやすい簡単な本(特に英語レベルは自分のレベルのチョイ上がベスト)
- 自分で読みたいと思って選んだ本
- 毎日大量に読んだり聴いたりできるもの
Extensive Reading/Listeningによって得るもの
⇒上記をもとにして流暢性や理解力がより高まる
流暢に読むことができるようになる⇒書くことも上手になる
流暢に聴くことができる⇒しゃべることも上手になる
Read a thousand books and your words will flow like a river
By Lisa See (? ネットによると、Virginia Wolffという人もいる・・・どっちだ?)
なんて素敵な格言でしょう!!
では、クラスではどうしたらよいでしょう?
- 読書と聴く時間をクラス内外で増やす
- その他のアクティビティの時間を削減する(苦笑)
- もっと学生にとって面白くて簡単な内容を探す
- クラス外でも読んだり聴きたくなるような内容のクラスにする
- Reading/Listeningストラテジーは特に低いレベルの学生には有用ではない
- 教えることを少なく、それよりも学生が読む・聴く時間を増やす
先生の役割は?
- 情熱的な読書家としてのモデルとなる!
- 学生に今読んでいる本について話す
- 学生にどんな本を読みたいか聞いてみる
ということで、ん-、実際に大学のカリキュラムに取り入れるにあたって、じゃあどこで本を調達するのかなど、結構ハードルが高く、若干及び腰になっていたのですが、Learner Autonomyを専門に研究したいと考えていることもあり、そろそろなんとかせねばと思う今日この頃です。