Teaching is Learning ~教えることは、学ぶこと~

都内の大学で英語を教えています。日々のティーチングや研究についてつづります!

【英語多読】多読に適した本とRead-a-thon(先生も多読しよっと!!)

どのクラスを担当しようとも、英語の多読を学生にお勧めしています。

多読は「知っているだけの単語」を「コンテンツの中で理解できる単語」にするためには必須の学習方法なのです。

ここまではインプット系の学習と言えますが、さらにはアウトプットにもつながる「使える単語」にするための大切な過程とも言えます。

で、やみくもに洋書を読めばいいということではなく、「これぐらいのレベルの本が学習にちょうどよい」という目安があります。

よく言われるのはThe 5-finger ruleです。

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 The 5-finger rule

ステップは以下の通り。

The 5-finger ruleチェックのステップ

  1. 本を手に取って、どのページでも良いので開いてみて、そのページの中で意味を知らない単語を手の指で数えます
  2. 読み終えた時の指の数で学習に適した本かどうかを判断します。
  3. 1ページ中に上がった指が・・・
  • 1本この本は簡単すぎます
  • 2~3本:この本を読みましょう!!
  • 4本:この本はチャレンジングです。面白そうならトライしても良いかも。
  • 5本:この本は難しすぎて、おそらく楽しめないでしょう。

 

本の選び方はこんな感じが良いといわれています。

洋書多読の方法

そして、読み方ですが、とにかくあらすじを理解することに集中して辞書は引かない。またじっくり読むというよりは「速く」読む。

良く言う「ゾーン」に入ってしまえばこっちのものです。ちょっと本を置きたくないな・・・このまま読みたいな・・・という感覚です。

どうしても気になる単語は後で辞書などで確認すれば良いです。

 

こんな感じで英語の多読、先生もやろうと思います!

「やれやれ」って言って自分ややらないのは説得力がないですよね!

多読の効果

ちなみに、私が以前教えていた学生の中に、多読を4か月ほど半強制的にして、TOEIC L&Rのスコアが300点上がっちゃった人がいました!

TOEIC L&Rでは、リスニングのテストでも結局たくさん読まないといけないので、多読によってReading fluencyが向上し、高得点につながったのだと考えられます。

そうです、リーディングにも流暢性ってあるのですよね。

Read-a-thonにも挑戦しよう!

そして、たまにはRead-a-thonに挑戦してみては?

私が初めてRead-a-thonの存在を知ったのはRuby GrangerのYouTubeビデオでした。

Read-a-thonとは、自分で時間を制限して何冊本を読めるかに挑戦するものです。

例えば、12時間で5冊読む!など、目標を決めます。

ラソンとかトライアスロンとかから来ているようですね。

 

Ruby曰く、Read-a-thonを行うことでReading habit(読書習慣)が身について、普段もたくさん読もうという気になれるそうです。


www.youtube.com

 

ということで、私も積読していた本棚の洋書を一冊ずつ5-finger ruleでチェックして、月に1回はRead-a-thonにチャレンジしていこうと思います!