Class Feedbackは講師としてどう受け止めるか:コメントを分析してみてわかったこと
教えているTK大学の後期授業の学生から、クラスフィードバックが届きました。
このようなフィードバックは、専門学校で勤務しているころからありましたが、
正直レポートをオープンする際に鼓動がきこえてくるぐらいに緊張します。
このフィードバックの受け取り方は先生に寄るかと思いますが、
ネガティブにとらえる先生が多いことも事実です。
限に、元大学院のクラスメイトはR大学で常勤講師として働いていますが、
学期の途中からすでにソワソワしていて、
少しもめごとがあると、「またアンケートに書かれる」、と嘆いていました。
そんなこともあって、今回の私のクラスフィードバックもドキドキして開封しました。
TK大学は本当に学習に熱心な学生が多くおり、大概はポジティブなコメントしか書いてきません。今回もおおむねポジティブでした。
そして、初めての試みですが、Spreadsheetに「ポジティブ」「ネガティブ」の項目別にみんなのコメントを仕分けして、しっかり分析してみることにしました。
一番に目に入ったのは、去年の夏休みに読んだLearner Autonomy関連の著書(下部にリンクを貼りました!)を参考にして行った授業がアンケートに反映されていたことでした。
特に後期にやり方を変えたのは、とにかく講師が勝手に色々決めてクラスを進めるのではなく、学生の希望や提案を授業に取り入れていくということでした。
そこで、中間の対面授業の時点でグループディスカッションをもとにポスターを作ってもらいました。
(私のクラスは初日、中間、期末のみが対面授業、残りはすべてオンデマンド授業でした。)
ディスカッショントピックは:
- Did you have any problems with on-demand classes?
- Do you have any suggestions for future classes?
- What is your listening goal by the end of the semester?
- How are you going to achieve those goals?
といった内容です。
グループワークの間はそれぞれのグループを回って、直接聞いてみたりもしました。
すると、
- 掲示板の意見交換の中でのクラスメイトのコメントを3つから2つにしてほしい
- 課題の締切をもう少し伸ばしてほしい
という希望が明るみに出ました。
後日、オンデマンドビデオの中で、上記二つを希望通りにしますとお知らせし、
学期の後半も授業は進んでいきました。
すると、アンケートに、
学生の意見(課題の量や、コメントの人数など)を授業に反映させてくれて嬉しかった。
というコメントがいくつか見られました。
これを見て小さくガッツポーズする私。(笑)
独りの意見ではなく、みんなで話し合ったことも勇気をもって意見できてよかったようです。
思うに、夏休みに読んだ著書からヒントを得て実行に移したことが、
しっかりと学生にも届いていたことを思うと、Autonomous Classroomの考え方(一人ひとりにひたすら寄り添うなど)は本当に素晴らしいと感慨深かったです。
そして、学期中一人ひとりのLearning logに目を通し、コメントや励ましの言葉を送っていましたが、私的には、実際みんなみ返事みてるのかな?と半ば「見てなければそれでいいや」と思って投げやりになっていました。苦笑
でも、見ている子はちゃんと見ていて、
1人ずつアンケートに返信があり、うれしかったです。
とコメントしてくれました。
反対に、ネガティブなコメントは
- 課題の提出方法が分かりづらかった
- 掲示板に投稿するのに少し戸惑った
という程度でしたが、これらも次回のクラス運営の参考になることばかりです。
というわけで、まだ1校目ですが、クラスフィードバック分析が終わりました。(ホ。)
ちなみに、このAutonomous Classroomの著書を読んでから、私のClass Feedbackに対する気持ちも大きく変わり、とても前向きにコメントを受け入れられるようになりました。
オススメです!