Teaching is Learning ~教えることは、学ぶこと~

都内の大学で英語を教えています。日々のティーチングや研究についてつづります!

何語で英語を教える?

English lesson

大学の前期の前半が終わり、今週は中間試験を行っているクラスもあるのではないでしょうか。(私のクラスではちょこちょこ小テストをしていますが。)

今日は同じ教科を担当する先生方とミーティングをする機会を頂きました。

やはり、今日も驚いてしまいました。

皆さんどうも日本語で英語を教えていらっしゃる・・・

私が学生の時代は、確かに日本人の英語の先生は日本語で英語を教えていただいていました。

でも、正直今のクラスはほとんど英語で行われているものかと思っていたのです。

面接のときの模擬授業も英語でやってくださいと言われたし・・・

そもそも、私のキャリアは英会話学校から始まったので、日本語で英語を教えるという経験はなく、頭にもありませんでした・・・

大学生の英語の授業を3年半ほど経験しましたが、英語で授業を進めてもほとんど問題になったことはありません

むしろ、みんな生き生きとしているような・・・

さらに、今の世界の英語圏以外の英語教育をみてみると、母国語で英語を教えている方が少数派のようです。

いろいろ考えましたが、英語を英語で教わると良いことは

  • リスニングの練習になる
  • 英語を日本語にして理解する時間がないので、英語を英語で理解できるようになる
  • そもそも母国語は母国語を聞いてだんだん理解できるようになる
  • 英語で授業を受けることにできることで達成感を感じられる

他にもたくさんあるような気がします。

なぜ日本語で英語を教えるのかお聞きすると

  • そもそも英語でどうやって教えていいかわからない。
  • 日本語の方が学生との関係が良くなる
  • 英語だけだと学生は理解できない

というようなお返事が返ってきました。

中には、日本人だから日本語で教える。という方も。

でも、日本人の先生が英語で話す姿が学生にとってのロールモデルになっていると思うのです。まさに、Tim Murphey先生が言うところの、Near Peer Role Modelです。

ネイティブのように話したい、という人はとても多いですが、そもそもネイティブにはなれません。

まず目指すのを「英語が上手な英語学習者」にすると、どうやってそこまでできるようになったのかを教えてもらったらかなり早く英語が上手になるような気がします。

いずれにせよ、恩師に相談すると、「英語で教え続けなさい」とみんな言うので、やり方を変えるつもりはありませんが、同じ教科でこうも違うと、大丈夫かな?ってちょっと不安になってしまいました。