アドラー心理学を読んで救われたこと:学生を尊敬し、信頼する
今日は元大学院の同級生とランチでした。
彼女、前に少しブログでも触れましたが、学生とうまくいかず、案の定授業改善アンケートにひどいことをたくさん書かれた模様で・・・
今日も一通りの愚痴を聞いてきました。(聴くのは全然いいのですが、何を言ってもああいえばこういうで、まったく解決に至らない感じなのですが・・・)
私も、学生とうまくいかずに悩む時期がありましたが、ある時「アドラー心理学」に興味があって、「幸せになる勇気」を読んでみました。
これで、とても救われた気持ちになった内容があったので、ここに記しておこうと思います。
自らの価値観を押し付けるのではなく、その人がその人であることを尊重する。なぜそんなことができるのかと言えば、その人のことを無条件で受け入れ、信じているからです。すなわち、信頼しているからなのです。
例えその人が嘘をついていたとしても、うそをついてしまうその人ごと信じるのです。・・・(青年に対し)あなたが私を信じようと信じまいと私はあなたを信じる。信じ続ける。
これってすごい境地だと思いました。
でも、これぐらいの尊敬、信頼を学生に持たないと、この友達のようにずっと苦しい思いをするような気がします。
Zoom授業で「ネットの調子が悪くて欠席しました。」という場合はその画面をスクショにとって送ってもらってはじめて代わりの課題を提出することで出席扱い、としていましたが、中にはスクショを取らずに「ダメですか?」と言ってくる学生がいる。
友達の場合は「シラバス読んだ?読んで。」で終わるらしいです。(こわ!)
私は「そうなんだ。じゃあ今回は目をつぶるから課題提出してね。次回までにネット環境を改善してね。次回はダメだよ。」といってチャンスを与えます。
もちろん、うそかもしれない。だから、欠席だよ。ってなるところを、嘘かもしれないけど、信じる!っていう方向に自分を持っていけるようになりました。
それで学生は「やったー、だませたぞ。」と思うかもしれないけれど、そこまで考えるのはやめました。とにかく信じる。
そしたら、とても気が楽になって、前年度はすんなり終わりました。
「信頼する勇気」が、学生を尊敬できる心に変わらせてくれたような、そんな感じでした。
しかし、読書っていいですね。よく、「解決策は読書にある」と聞きますが、このときは本当にそうだなと思いました。
r.gnavi.co.jp