Teaching is Learning ~教えることは、学ぶこと~

都内の大学で英語を教えています。日々のティーチングや研究についてつづります!

イギリスの大学とアメリカの大学院での「試験の思い出」

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今週のお題「試験の思い出」

もうずいぶん月日が経ちましたが・・・

私の場合、小中高短大は日本の教育を普通に受け、大学はイギリス、大学院はアメリカの教育を受けました。

日本での試験は、一夜漬けも多かったなと思います。

イギリス、アメリカの大学では一夜漬けは全く通じません。

というか、一夜漬けで乗り越えようなんていう考えに及ばないほどの分量だったのです。

イギリスでの定期試験

イギリスでは、2週間ぐらいはExam weeksとなり、ひたすら準備をした記憶があります。

内容は、どの科目も2時間で2,3本のエッセイを書くというものでした。

私は社会学と英文学を専攻していましたが、社会学は違う文化を持つ国から来た私としてはとてもやりやすい科目でした。

考え方や文化が違うと、ちょっと意見を言っただけで「おー、面白い」と言って、ウケるのです。(笑)

今と違って、何でもネットで調べられる時代ではありませんでした。インターネットはそれほど発達しておらず、文献を探すのはほぼ図書館にあるもののみで、本当に苦労しいました。

そして、英文学はありえないほど苦しかったです。

エッセイは書いても書いても少し言い回しが外国人っぽいだけで減点対象となり、散々な成績でした。

結局3年目は社会学のみを取ることにして、取得した学位はBA Combined Studies in Sociology with Englishとなりました。'with'ということで、英文学も少しやったよ、という感じです。

でも、このように苦しいことを無理に行わず、大学と相談して得意な方を優先できるというのもイギリスらしいなと思いました。

アメリカの大学院の試験

この大学は日本キャンパスがあるので、働きながらのパートタイムで学位を取得しました。

そして、この大学は修理論文ではなく卒業試験で卒業が決まるというものでした。

5時間で8本のエッセイをひたすら執筆します・・・

なので、試験前はとにかくアウトプットする練習をしまくり、ボールペンが何本亡くなったか分かりません。

アウトプットしてみて、上手く説明できなかったり、どの文献で読んだのかが出てこないものを調べて、もう一度書く、の繰り返しでした。

このやり方のおかげで、多くの人が再試になるこの卒業試験を一発で合格することができました。

あの時は本当に頑張りました。もう40過ぎていたので体力勝負でした。

 

イギリスにいた時は勉強法について書いた本もほとんど出回っていなかったと思います。なので、本当に自我流で乗り越えた感じでした。

今はたくさんの勉強本が出てきて、それらをたくさん読んで自分にあった勉強法にのぞめることは本当に幸せな時代だと感じる今日この頃です。